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GA、ITER計画の核融合実験炉組み立て開始を祝福
「実用化は人類史における偉大な業績の一つ」
ジェネラル・アトミクス(GA)は7月28日(米カリフォルニア州現地時間)、ITERプロジェクトにおける核融合実験炉の組み立て開始を祝福するメッセージを発信した。
ITER計画は核融合エネルギーが科学技術的に利用可能であることを実証するための核融合実験炉を建設するというもので、日本を含め世界35ヵ国が参加している。実験炉はフランスのサン・ポール・レ・デュランスに所在し、2025年に運転を開始する予定となっている。
GAはITER実験炉のセントラルソレノイドを製造しており、完成すると高さ59フィート(約17メートル)にもなる史上最大のパルス超電導マグネットは、絶対零度に近い4K(約-268度)の温度で作動し、1500万アンペアの電流をトカマク型装置に流し込んでプラズマを加熱、安定させるという。そのほかにも、GAは診断装置などITERの技術システムを構築しており、ITERプロジェクトをサポートする重要な理論物理学の研究も行っているとのこと。
GAは、「核融合エネルギーの実用化は人類史における偉大な業績の一つであり、ITERはそのための重要なステップ。我々はこの歴史的試みに参画していることを誇りに思う」と語っている。
※写真=フランスのサン・ポール・レ・デュランスに所在する核融合実験炉建屋(提供:ジェネラル・アトミクス)