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2020.07.31

ウイングトラベル

★成田20年上期は旅客・発着とも厳しい減少

 活発な国際貨物臨時便、発着は04年以来の最高値

 成田国際空港会社(NAA)は、成田空港の2020年上期(2020年1月1日-6月30日)運用状況で、航空旅客数が前年同期よりも61%減少した836万4557人で、発着回数が38%減少した7万9880回だったと発表した。1月には中国線の新規・増便などで旅客・発着とも数を伸ばしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大による出入国制限や、緊急事態宣言の影響を受けて、いずれも大幅に減少した。しかしながら、国際旅客便の運休・減便によって貨物スペースが大幅に減少したため、多数の国際貨物臨時便が運航された。そのため国際貨物便の発着数は前年よりも29%増えた1万5291回となって、2004年以来の最高値更新となった。
 20年上期の旅客は4月以降、国際線旅客数が前年比2-3%で推移していて、厳しい状況が続く。発着数も4-6月は毎月15%ほどで、大幅な減便・運休が続いている状況だ。それでも上期前半には旺盛な航空需要が残り、1-6月の国際線旅客数は64%減の652万758人となった。そのうち日本人旅客は62%減の264万895人、外国人旅客が69%減の288万2577人、通過客が46%減の99万7286人となった。

 

 7月25日まで速報値、出国者97.7%減で低調続く
 国内発着は4月なみの水準、回復傾向に

 直近の速報値による7月1-25日の旅客便の状況としては、出国旅客数が前年同期比97.7%減の2万5400人、発着数が84.5%減の1954回だった。いぜん感染症は世界的に拡大傾向にあって、大変厳しい状況が続く。国内線旅客便は、旅客数が月次集計で未算出も、発着数は62%減の1449回となった。
 国内旅客便は4月に69%減、5月に88%減、6月に84%減となっていて、4-6月を上回る水準で回復していることがうかがえる。