記事検索はこちらで→
2020.08.04

WING

ロールス・ロイス、Trent1000のAOGが「ゼロ」に

第2四半期末にAOG1桁台の公約を前倒しで達成

 ロールス・ロイスはこのほど、787搭載用エンジンであるTrent1000について、航空機が飛ぶことができない状態を示す「AOG」(Aircraft On the Ground)状態が全て解消されたことを明らかにした。当初計画でロールス・ロイスは、今年第2四半期末までにTrent1000を搭載した787型機のAOGを、一桁台にまですることを公約に掲げて作業を進めてきたが、顧客や同社スタッフの協力の下、「ゼロ」とすることを前倒しで達成することに成功したかたちだ。
 ようやくAOG「ゼロ」に到達したロールス・ロイスだが、引き続きTrent1000の顧客サービスのレベルをさらに向上することを約束。スペアエンジンの可用性を向上したほか、同エンジンをより耐久性の高いものにするべく、技術的な改良を続ける。
 例えば中圧タービン(IPT)ブレード、中圧コンプレッサー(IPC)ブレード、高圧タービン(HPT)ブレードについて改良していくことにしており、・・・

 

※写真=日本でも運航に混乱が発生した787搭載用のTrent1000。ロールス・ロイスは同エンジンを搭載した787型機のAOGをが全て解消されたことを明かした。公約を前倒しで達成し、ロールス・ロイス幹部は協力した顧客や同社スタッフに謝意を表明。写真はANAの787型機