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JAL、海外法人セールスでVRを使用した実証試験
香港・シンガポール・オーストラリアから展開
日本航空(JAL)とナーブ社は、海外の法人セールスで、仮想現実(VR)を活用した機内の魅力のPRについて、実証実験を行う。この実験は、JALを利用するきっかけとなるよう、シート、機内食、客室乗務員によるサービスなどを仮想体験するもの。ナーブ社の軽量で折畳み可能な新型VRゴーグルを使用することで、営業先オフィスや、展示会場など、様々な場所でサービスを体験することが可能となっている。実施期間は、7月から来年3月まで。香港、シンガポール、オーストラリアで使用を開始し、順次地域を拡大する予定だ。
従来のセールスでは、パンフレットなど紙媒体のみでシートの快適性や、質の高いおもてなしなどを表現していた。しかし実際の雰囲気などを伝えるには困難な部分が多かった。新たな取組みでは、VRによる映像で、機内にいるような臨場感溢れる映像をすることが可能となり、分かりやすく伝えることができる。
JALとナーブはこれまで、VRの活用によって海外の旅行者へPRを行ってきたところ。昨年は、海外空港カウンターでシートアップグレードを仮想体験できるVRを活用し、好評を博した。
ナーブ社は、「人々のライフスタイルを変革するサービスの実現」を目指し、2015年に設立された。VR業界のマーケットリーダーを目指し、VR技術で、購買パターンを根底から変えるプラットフォームをつくりだし、企業の迅速な意思決定と、顧客満足度向上にも役立つシステムを提供する。
※写真=ナーブ社の新型VRゴーグル(提供:JAL)