ウイングトラベル
ANA国内線、7日間で計113便もの大量欠航発生へ
Trent1000技術問題の影響拡大、点検・部品供給逼迫で
全日空(ANA)は7月6日〜12日までの7日間、787型機搭載用エンジンであるTrent1000エンジンの技術的な問題を受けて、国内線で合計113便(1日16便:8往復)もの大量欠航を欠航することを決めた。羽田空港を発着する伊丹、関西、福岡、新千歳、広島、岡山、秋田、小松など、羽田幹線路線を中心に欠航する。さら、7月9日〜12日の4日間に運航する羽田ー石垣線のANA89便(羽田06時10分→石垣09時00分)は出発・到着時刻が遅延する見通しだ。
ANAによれば、欠航・遅延便対象の予約を有する旅客に対しては、7月4日からEメールや電話、旅行代理店などを通じて案内を開始しているという。この問題の影響を受ける旅客数は2万1000名にのぼる見通しだ。
ただ、更なる欠航・遅延などの影響拡大も懸念されるところで、「影響について現在精査中」(ANAマーケティング室ネットワーク部担当部長:浜田真部長)とコメント。「13日以降、極力欠航が発生しないように、代替機種を使った調整をしている」段階にあることを明かした。万一、13日以降に影響が拡大するようならば、遅くとも7月9日頃にはあらためて説明するとしている。
なお、ロールス・ロイスに対して発生したコストや補償を求めていくかということについては、「調達部門、法務部門が現在検討しており、今後判断していく」とのこと。「追加費用については、現在精査中」としている。