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2020.08.27

WING

IATA、アフリカ諸国に「TakeOff」完全な履行を

経済回復のためにも最優先事項強調

 国際航空運送協会(IATA)は8月26日(現地時間)、アフリカ各国政府に対して、国際民間航空機関(ICAO)タスクフォースが策定した「TakeOff」ガイダンスを、アフリカ全域で採用することを呼び掛けた。さらに、アフリカ単一航空輸送市場(SAATM)の取り組みを加速することも求めた。新型コロナウイルス感染拡大が続くアフリカ諸国では、経済に大きな打撃を受けており、航空会社各社も窮地に立たされている。IATAは荒廃した経済の立て直しには、航空輸送の安全な再開が不可欠だとしており、アフリカ諸国を繋ぐ大きな一歩を踏み出すよう促した。
 IATAは「アフリカの航空業界にとっての最優先事項は、ICAOのガイダンスの履行だ。アフリカ大陸の航空輸送産業の多くを停滞させ、個人の雇用と国家経済に深刻な影響を与えてきた移動に対する深刻な制限を取り除くための鍵となる」ことを強調。新型コロナウイルスの経済回復を図るためにも、アフリカ諸国の国境を開放することによって、政府は多大な利益を引き出す機会を得ることができるとしている。
 IATAによれば8月24日現在、ルワンダとケニアは、ICAO理事会の航空復興タスクフォース(CART)の勧告に100%合致している唯一のアフリカ諸国とのことで、ガーナやトーゴのような他のアフリカ諸国は90%以上、ガンビアは約81%に留まるなど、未だ完全な取り組みを推進することができている国は少数に留まっているという。・・・

 

アフリカ単一市場の推進を
34ヵ国署名も履行はわずか10カ国