ウイングトラベル
スコットランドが外国人誘致促進へ新プロモ
観光大臣が来日、日本の旅行業界に直接PR
英国・スコットランド政府のフィオナ・ヒスロップ文化・観光・対外関係大臣がこのほど来日し、スコットランド政府が新たに世界規模で展開する外国人誘致促進キャンペーン「ScotlandisNow(スコットランド・イズ・ナウ)」を展開することを発表した。スコットランド観光局を始め、経済、文化関連のさまざまな組織が連携して、スコットランドへの外国人訪問客誘致促進を図っていく。大臣の来日にあわせて、スコットランド国際開発庁と英国政府観光庁は英国大使館に旅行業界関係者など約80人を招き、ネットワーキングイベントを開催。スコットランド向けにより多くの旅行商品を造成してもらうために活発な意見交換を行った。
スコットランドには現在、約1500万人の観光客が訪れている。このうち日本人は約1万7000人が訪問している。英国全土には年間約25万人の日本人が訪問しており、このうち7%がスコットランドを訪問している計算となる。
「ScotlandisNow」テーマに文化や観光資源訴求
関連機関が一致団結し、多彩な活動を展開
今回のScotlandisNowキャンペーンは「今こそスコットランドを訪問する時である」という点をキーワードとして、世界中から観光を始め、企業誘致や留学を受け入れることを主目的に展開する。キャンペーンの推進にあたっては、スコットランド政府だけでなく、スコットランド開発公社、スコットランド観光局、ハイランド・アイランド開発公社、そしてスコットランドの諸大学が連携を図り、海外からの訪問客誘致や海外からの投資促進を目的とした幅広いプロモーションや各種施策を展開していく考えだ。
ネットワーキングイベント冒頭であいさつしたヒスロップ大臣は「日本とスコットランドは、日本ウィスキーの父と言われる竹鶴政孝や日本の西洋文化発展に貢献したトーマス・グラバーなど、古くからお互いの文化や技術などを学び合う機会を提供しあって成長してきた。そうした歴史を踏まえて、改めてスコットランドがいかにすばらしい場所であるかという点をアピールしたい」と述べた。
さらに「来年日本で開催されるラグビーワールドカップでは、日本とスコットランドは同じグループで対戦する。このためスコットランドから多くの人たちが日本を訪れることになるだろう。この動きにあわせて日本のみなさんにも、今回のわれわれが世界各地でPRしているスコットランドの最高の文化体験を楽しんでもらいたい」と語り、今回のキャンペーンとラグビーワールドカップを契機に日本人訪問客の誘致促進を図っていきたい考えを示した。
※写真=スコットランドの旗がデザインされたケーキの前で写真撮影するスコットランド政府のフィオナ・ヒスロップ文化・観光・対外関係大臣(中央)、写真左はポール・マデン駐日英国大使