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セブ・パシフィック、比国初の貨物専用機運航へ
ATR72-500を2機改造、2018年第4四半期に受領予定
セブ・パシフィック航空はこのほど、スイスを拠点とするIPRコンバージョンズ社とATR72-500旅客機2機を貨物仕様機に改造する契約を締結した。改造機は2018年第4四半期に受領の予定。これにより、セブ・パシフィックはフィリピンで初めて貨物専用機を運航する航空会社となる。
同航空はこれまで旅客機の貨物室を利用して、航空貨物を輸送してきた。今回貨物専用機の導入を決めたことについて、同社のランス・ゴゴンウェイ社長兼CEOは、「フィリピンでも電子商取引事業の急速な拡大で配送スケジュールが求められており、貨物専用機の導入で、この物流業界のニーズに応えることができるようになる」と述べている。
受領後、貨物専用機の運航はセブ・パシフィックの子会社のセブ・ゴー(CebGo)が担当する。
ATR72-500貨物専用機は大型貨物ドアを追加し、AKE航空コンテナを7基搭載することができ、貨物搭載量は7トン以上とされる。フィリピン全土での運航が期待され、特にターボプロップ機のため、1200メートル未満の滑走路からも離着陸できることが利点となっている。フィリピンには90ヵ所の空港があるが、ジェット機の離発着が可能なのはその三分の一という。
貨物型機への改造作業はフランスのディナールにあるサベナ・テクニクス社の施設で実施される予定。