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成田、AI活用した自動装着機能付き搭乗橋整備へ
来年3月実装へ、画像認識で機体ドア10cmまで自動移動
成田国際空港会社(NAA)は、人工知能(AI)を活用して航空機のドアに自動装着することができる搭乗橋を整備する。その第一弾として、今年度末には第二ターミナル64番スポットに試験導入する計画だ。まずは今月からAIの学習に使用する画像データを既存の搭乗橋で取得し、来年3月にも64番スポットに機能を実装。同年3月から9月にかけて、運用試験を進めていく予定だ。
NAAによれば、AIを活用した画像認識技術により、航空機のドアを認識し、搭乗橋がボタン操作一つでドアの10センチ手前まで自動で移動することができるとのこと。航空機の駐機位置がずれた場合や、悪天候などで環境が変わった場合も、蓄積された画像データをもとにAIが画像判定を行い、ドアの位置を特定することで装着することが可能になるとしている。ちなみに技術的には完全装着も可能とのことだが、安全性を担保するため、航空機の10センチ手前で停止し、マニュアル操作に切り替える方針だ。
NAAによれば、前述したように自動装着機能付き搭乗橋の導入に先立ち、既存の搭乗橋において、日本航空を始め当該スポットを利用する航空会社の協力を得ながらAIの学習に使用する画像データの取得を行うとのこと。その後、2019年3月を目処に更新する搭乗橋へ機能を追加して、使い勝手や安全面などの評価・検証する。搭乗橋の有用性が確認されれば、他の搭乗橋への導入に向けて検討を進めていく。