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8月の緊急発進は72回、中国機45回で依然活発
ロシア機への発進27回、南西空・北空で対応増加
統合幕僚監部は、2020年8月に日本領空へ近付く、あるいは領空内へ侵入しようとした航空機に対して行った緊急発進の回数が72回だったと発表した。そのうち中国機に対する緊急発進が最も多い45回で、それに次いだのがロシア機に対する27回の緊急発進だった。依然として日本周辺では、中国・ロシアの活動は活発で、警戒感を強めている。
こうした海外航空機の日本領海接近に対応した航空自衛隊・航空方面隊別の実績は、南西航空方面隊の36回が最多。東シナ海を中心に活動する中国機に対する緊急発進が増えるに伴って、南西空の発進回数が増えた。次いでロシア機の飛行を中心に緊急発進した北部航空方面隊では19回となった。そのほか西部航空方面隊では12回、中部航空方面隊では5回の緊急発進を実施した。
※写真=緊急発進のイメージ。左からF-2戦闘機、AWACS早期警戒管制機、兵器管制官の任務の様子(提供:統合幕僚監部)