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新明和工業、成田・チャンギからPBB自動装着システム
19年2月に納入予定、機体10センチ手前まで自動接近
新明和工業は成田空港とチャンギ空港から、新たに開発した航空旅客搭乗橋の自動装着システムを受注した。両空港に対して、2019年2月に納入する計画だ。
今回開発した自動装着システムは、航空旅客搭乗橋が、航空機のドア(乗降口)の10センチメートル手前まで自動で接近するのが特長で、世界で初めて新明和工業が実用化することに成功。2つのカメラ、画像処理装置とレーザー距離計で構成するこのシステムは、人工知能(AI)を活用したもので、航空機のドアの100センチメートル手前までの接近が限界だった従来の自動走行システム(プリセット走行)と比べて、航空機に自動で近づける距離を大幅に短縮した。これにより、オペレーターの技量が不要となり、未経験者でもボタン一つで精度の高い装着操作ができるようになった。
成田空港とチャンギ空港からの受注に先駆けて、新明和工業では、2015年10月から徳島阿波おどり空港で自動装着システムの実証実験を実施してきたとのこと。数千回以上に及ぶ検証の結果、安全性の確認ができたことから、成田空港とチャンギ空港から受注することになったとみている。なお、徳島阿波おどり空港では、実証実験終了後も引き続き、自動装着システムシステムを活用しているという。