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ボーイング、紫外線照射棒でHealthe社と契約
Healthe社が製造へ、晩秋にも提供可能か
ボーイングは9月22日(米シアトル現地時間)、米国フロリダ州に本拠を置くHealthe社との間で、ボーイングが設計・開発した紫外線照射棒の特許および技術ライセンス契約を締結したことを発表した。この契約締結により、ボーイングが開発した紫外線照射棒は、Healthe社が製造する。Healthe社では今晩秋には航空会社に提供する可能性を示唆しており、同製品の生産ラインを構築する。
ボーイングのコンフィデント・トラベル・イニシアチブ(CTI)を率いているマイク・デレーニー氏によれば、この紫外線照射棒は約6ヵ月というスピード開発で実用モデルにまで仕上げることに成功。新型コロナウイルス感染拡大で運休・減便を長期間強いられている航空輸送の早期の再開に向けた新たなツールとして開発が急ピッチに進められた様相だ。ちなみにボーイングの設計によれば、この紫外線照射棒の紫外線の波長は222ナノメートルを用いている。研究では222ナノメートルの紫外線波長は、ウイルスなどを効果的に不活化することができるとの結果を得られている。
機内持ち込み用のスーツケースのような内蔵型の装置をスタッフが背負い、・・・
※写真=ボーイングが設計・開発した紫外線照射棒が量産へ。晩秋にも航空各社が利用可能になる見通しだ(提供:ボーイング)