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2020.10.01

WING

UAC、Il-114-300型機の飛行試験準備を開始

ラメンスコエ空港でエンジン動作確認など実施

 統一航空機製造会社(UAC)は9月30日(ロシア現地時間)、開発中のコミューター機であるIl-114-300型機の飛行試験開始に向け、飛行試験拠点であるモスクワ州・ラメンスコエ空港(ジューコフスキー空港)で準備を開始したと発表した。
 飛行試験準備としては、燃料システムのチェックや、エンジンの動作確認を行ったとのことで、近く初飛行を実施するものと見られる。なお、既報の通り、UACでは現在飛行試験準備中の試験初号機のほか、試験2号機の生産も並行して行っているところ。
 Il-114-300型機は最大68席の旅客定員を持つ完全ロシア産の国内向けコミューター機。極東やシベリア地域など交通困難地への旅客輸送を担うべく設計されており、ロシアの地域航空会社が保有している旧式のアントノフ機や輸入機を置き換えることになっている。

 

※写真=UACはIl-114-300型機の飛行試験準備を開始(提供:UAC)

 

※動画=飛行試験準備の様子。エンジン始動やコクピットの様子が分かる(提供:UAC)