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米宇宙軍、沖縄に前進配備部隊を創設
第16宇宙管制隊隷下、印太平洋地域の衛星通信を監視
米空軍嘉手納基地は10月2日(沖縄現地時間)、米宇宙軍が初の沖縄配備部隊を9月に創設したと発表した。新たに創設したのは米宇宙軍第16宇宙管制隊(16th Space Control Squadron)隷下の「第16遠征宇宙飛行アルファ隊(16th ESPCF-A)」で、部隊員は米空軍から米宇宙軍に移籍する形となっており、去る9月9日にキャンプ・キンザーで米空軍から米宇宙軍への移籍式を執り行ったという。
第16ESPCF-A展開指揮官のデビン・ラッシング大尉は部隊の任務について、「我々は前方配備の宇宙部隊であり、インド太平洋地域の衛星通信(SATCOM)を監視している」と述べ、「本質的にはインド太平洋地域で衛星通信を利用している部隊のための“空の目”であり、これら部隊に(電波)干渉を通知し、干渉源の場所情報を提供している」と語り、電波障害の解決のほか、米国および同盟相手の衛星環境把握、第31海兵遠征部隊と嘉手納基地の飛行任務をサポートなどを行っているとしている。
※写真=9月9日にキャンプ・キンザーで実施した米空軍から米宇宙軍への移籍式における第16ESPCF-Aの隊員(提供:米空軍嘉手納基地)
※写真=キャンプ・キンザーでアンテナの通信ケーブルを交換する第16ESPCF-A隊員(提供:米空軍嘉手納基地)