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日本化薬、パラシュートでドローンを安全着陸
2022年に製品化へ、性能評価試験実施中
日本化薬が、不具合が発生してしまったドローンをパラシュートを使って緊急的かつ安全に着陸することができる「PARASAFE」(パラセーフ)を開発中だ。日本化薬は本紙の取材に対して、「現在は開発段階で、販売開始は2022年を予定している」ことを明らかにした。
日本化薬が開発中のパラセーフに収納されているパラシュートのサイズは12平方メートル。対応高度は30メートル以上で、パラシュートを使った時の降下速度は離陸総重量が10kgの機体ならば秒速4メートル以下、25kgならば秒速6メートル以下を想定。パラセーフの装置重量は1050グラムで、ドローンの離陸総重量ベースで25kgまで対応することが可能だ。
日本化薬が開発中のパラセーフの仕組みは、ドローンが発する異常検知信号を受信して、パラシュートを開くというもの。「異常検知するところについては、ドローンメーカーとの話し合いで決定していくことになる」としているが、基本的にはドローンの傾きやバッテリー容量の低下、プロペラの異常など、飛行するドローンが発した異常信号を受けて取り、日本化薬が得意とする火薬を使ってパラシュートを射出し、異常な飛行状態となってしまったドローンを安全に着陸することができるようにする。・・・