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2018.07.11

WING

エアバス、Cシリーズ改名で「A220」型に

 エアバスは7月10日(仏トゥールーズ)、7月1日から同社の製品ラインナップに加わったボンバルディアが開発したCシリーズを、正式に「A220」に改名した。小型のCS100型機をA220-100型機、大型のCS300をA220-300型機へとそれぞれ改称した。
 100席から150席市場をターゲットとするA220型機が製品ラインナップに加わったことで、エアバスのA320neoファミリーを補完する。
 エアバスのギヨム・フォーリ民間航空機部門社長は「エアバス社員皆がこの歴史的瞬間を楽しみにしていた。本日、A220をエアバスファミリーとして迎え、エアバス機塗装を纏った姿を目にすることができ大変嬉しく思う」とコメント。「この素晴らしい航空機を世界に送り出すため長年尽力したボンバルディアおよび関係したすべての人々に敬意を表する。A220はエアバスのリソースと共に世界中でさらなる成功を目指し新たな段階に入る」と話した。
 また、エリック・シュルツ最高営業責任者(CC0)は「私達は競争の激しい市場で優位性を確保できる高い技術を備えたA220の今後の売り込みに力を入れて取り組んでいく」とし、「すでにA220は客室の快適性や低燃費性、低重量、静かなエンジンに関して顧客から多くのポジティブな意見を受けており、エアバスがその成功に寄与できると確信している」としている。

 

ジェットブルーからA220-300を60機受注
エアバス効果で幸先良いデビュー

 

 早くもエアバス効果が現れ始めたのかーーー。エアバスは7月10日、ジェットブルーとの間でA220-300型機を60機発注する覚書(MoU)を交わしたことを発表した。さらにジェットブルーは既に発注済みのA320neo25機を、A321neoへと大型化することも決めた。
 エアバスの製品ラインナップに加わったCシリーズ。その名を「A220」へと改称した直後の大型受注とあって、華々しいデビューとなった。
 幸先の良い受注で今後もさらに受注数を伸ばしていくことが期待できそうだが、一方で、エアバスにとって「A220」において真に売りたいのは、小型のA220-100型ではないか。大型のA220-300型の場合、A320neoファミリーの小型サイズであるA319neoは2クラス仕様の標準座席数が140席であることから、市場が重なってしまうことになる。

 

※写真=CシリーズからA220に