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IATA、コロナ機内感染確認・疑いは旅客12億人中44例
機内感染は「人が雷に打たれることと同じ確率」
国際航空運送協会(IATA)は10月8日(ジュネーブ現地時間)、今年初頭からこれまでに機内感染が疑われる事例は、確定・高度疑い・潜在例を含み、わずか44例に留まっていることを明らかにした。IATAによれば、今年初頭からこれまでに約12億人が航空機を利用しており、機内感染が疑われる事例が44例に留まったことを受けて、IATAは機内感染は極めて発生しにくいと分析した。さらに報告された44例についても、「機内感染が確認・疑われた大多数の事例は、機内におけるマスク着用が浸透する前に発生したものだ」(IATAメディカルアドバイザーのデヴィッド・パウエル博士)としており、航空輸送が感染症に強く、安全な輸送手段であることを強調した。
IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは、「COVID-19と共にある時代に、安全に暮らし、旅行することができるようになる単独の解決策はない」とコメントしつつ、「しかしながら複数の対策を組み合わせて実施することで、世界中の旅行者は安心して航空機を使って空の旅をすることができる。完全にリスクがゼロということではないが、COVID-19の機内感染の可能性が考えられる公表事例は、旅客12億人に対してわずか44件。機内で感染するリスクは、人が雷に打たれることと同じ確率だ」とし、極めて稀であることを強調した。・・・
オフィス空間などより機内隣席の方が安全
機体3社が各社の機体で個別にCFD解析
※写真=機内感染リスクは人が雷に打たれる確率と同等。機内感染リスクは極めて小さいことを強調する