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スピード追求で勝負、ティルトウィング形態の空飛ぶ車開発
スカイリンクテクノロジーズ、自動運転で新たな交通手段に
次世代エアモビリティ(空飛ぶ車)開発プロジェクト「P.P.K.P」(パーソナル・プレーン・開発・プロジェクト)を進めているスカイリンクテクノロジーズ(兵庫県神戸市)の森本高広最高経営責任者(CEO)が本紙の取材に応じて、「スピード性能を狙った機体とすることで、競争力あるものとしたい」と話し、高速性能を有し、かつ垂直離着陸およびホバリング性能に優れたティルトウィング形態の空飛ぶ車開発を進める方針を明かした。
スカイリンクテクノロジーズでは現在、公式的には時速約400kmの空飛ぶ車開発としているが、それを大きく上回るスピードを出すことが可能な機体に仕上げていきたい方針だ。森本CEOはオスプレイ(V-22)や研究開発が進んでいるコンパウンド・ヘリコプターを引き合いに出し、こうした機体と比肩もしくはそれを上回るスピード性能を獲得したいとしている。
同社の機体はティルトウィング機構を有する垂直離着陸機(VTOL)タイプで、全長4メートル×全幅7.6メートル、航続距離は800km~1000km。・・・
アプリで機体呼び寄せ自動運転
交通手段や救急、災害対応にも
22年にグライダー形態の1人乗り自動運転機
ティルトウィング無人機でドローン輸送活用も
激化するエアモビリティ市場
勝ち抜くために米国で認証取得検討
※写真=スカイリンクテクノロジーズの森本高広CEOは同社の次世代エアモビリティについてスピードを追求することに言及。カタログスペック時速400kmのところ、更なる高速化を目指すことを明かした
※写真=スカイリンクテクノロジーズが開発を進める垂直離着陸ティルトローター型の次世代エアモビリティ「P.P.K.P」の模型