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2020.10.15

WING

航空局、19年度の空港安全支障事案は84件

航空事故0件も、重大インシデントは1件発生

 国土交通省航空局は10月14日に2019(令和元)年度の「空港の安全に関わる情報」を発表し、空港の施設もしくは運用に起因する安全上支障を及ぼす事態の発生件数は合計84件だったことを明らかにした。航空事故の発生は0件だったが、重大インシデントは1件発生した。
 重大インシデントとなった事案は11月30日、ピーチ・アビエーション機が羽田空港へ着陸しようとしたときに発生した。同機が管制官から着陸許可を受けてA滑走路へ進入した際、同滑走路の横断許可を得ていなかった作業車両が滑走路へ進入したという事案。死傷者はなく、運輸安全委員会が調査を行っているところだ。
 安全上支障を及ぼす事態の内訳は、制限区域内の事故が27件で、施設・設備の破損が30件、無許可・誤進入が27件だった。
 制限区域内事故27件中、作業員の死傷が16件で、旅客の死傷が3件、航空機の損傷が8件だった。・・・