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2020.10.19

WING

ZIPAIRはなぜこのタイミングで旅客便を開始したか?

貨物専用便を貨客便切り替えで費用変わらず

 去る10月16日に成田-仁川間の旅客便の運航を開始したZIPAIR Tokyo(ZIPAIR)。週2往復便で運航を開始し、10月25日の冬ダイヤから週3往復便での運航も視野に入れている。さらに同社の西田真吾社長によれば、既報の通り、今冬ダイヤの頭から成田-バンコク線におけるバンコク発便の旅客便運航開始と成田-ホノルル線の開設も視野に入れるなど、いよいよ旅客便運航が本格化していきそうな勢いだ。ただ、それでも今後しばらくは茨の道が続くことが余儀なくされそうだ。
 成田-仁川線初便旅客数がわずか2名。日本航空(JAL)傘下の中長距離LCCとして、多くの注目を浴びて設立されたZIPAIRだが、その旅客便初便は実に寂しい、かつ衝撃的なデビューとなってしまった。しかしながらZIPAIRからすれば、片手で数えられるほどの旅客数は驚きだったかもしれないが、旅客数が少ないことは織り込み済みだっただろう。日韓間の往来は10月8日に再開したとはいえ、その往来はビジネス渡航が対象。出張などといった短期滞在や企業などの駐在員をはじめとした長期滞在を対象に、日韓相互に認められたものだ。短期滞在については、陰性証明および滞在中の行動計画提出などが条件とされ、入国後の2週間の待機が免除されている。一方の長期滞在者については、入国時検査と2週間の自宅などにおける待機が条件となっている。コロナ禍前にあった観光需要を中心とした旺盛な往来は、現況では期待することはできない。ではなぜ、ZIPAIRはこのタイミングで旅客便運航を再開に踏み切ったのか。
 ZIPAIRの西田真吾社長は、・・・

 

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※写真=成田-仁川線の旅客便運航をスタートしたZIPAIR。コロナ禍にあって旅客需要は低迷し、茨道が続く。写真は10月16日の旅客便初便

※写真=ZIPAIRの西田真吾社長

※写真=成田空港で開かれた成田-仁川線旅客便初便運航の記念式典

※写真=旅客便初便のクルー

※写真=成田-仁川線初便の旅客数はわずか2名

※写真=ZIPAIRのスタッフも旅客便運航開始を喜ぶ