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ドローン空撮で野外栽培植物を1個体毎に自動形質推定
東大ら研究チーム手法開発、数万固体を経時計測も
東京大学大学院などの研究チームは、ドローン空撮と画像解析技術を使って、野外で栽培した草本植物の草丈や容積、植被率などといった様々な形質を、1個体毎に自動で推定する手法を開発することに成功した。
研究チームは個体毎の形質測定は生態学・園芸学・林学など幅広い植物科学分野で行われており、この手法は様々な分野で応用することが期待できるとしている。さらに一連の解析は自動化されていることから、多くの個体を栽培する圃場試験にも応用することができるとしている。加えて非破壊で形質を推定しているため、同一個体を経時的に測定できるとしており、この手法を用いれば、野外圃場で栽培されている数千・数万の植物個体の形質を、数日おきに計測することも可能との見方を示した。
今後はこの手法の有効性を様々な状況下で検証していくと同時に、推定精度を高めるための研究が必要だとしている。
なお、この手法のソースコードはオンラインで公開しているため、誰でも利用することが可能な状態になっている。
個体レベルの形質推定は雑草がネックに
画像処理上で大きな問題で精度著しく低下
高さ加味した新たな画像分割アルゴリズム
人の分割作業と遜色なし
※ソースコードの公開先
https://datadryad.org/stash/dataset/doi:10.5061/dryad.0cfxpnw0b)。
※画像=ドローンの空撮画像を処理して野外栽培植物を1個体毎に自動形質推定することがdけきる手法を開発した(提供:東京大学大学院)