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AFCEC、MTRSIIで調達するEODロボットの導入を開始
空軍全体でFLIRシステムズのセントーを333台配備
米空軍は10月22日(米国現地時間)、空軍土木技術センター(AFCEC)が人力可搬型ロボットシステムインクリメントII(MTRSII)プログラムで調達する新たな爆発物処理(EOD)ロボットの導入を開始したと発表した。
今回導入したロボットはFLIRシステムズの「セントー(Centaur)」で、同社は今年3月2日に、米空軍が180台以上のセントーと予備部品をMTRSIIプログラムを通じて発注したと発表していたところ。なお、米空軍はこのロボットのことをリリース中で「MTRSII」と呼称しているため、記事中ではMTRSIIと表記する。
AFCECは、MTRSIIはEOD部隊が不発弾や危険物を処理する際に用いる遠隔操作可能な中型ロボットで、10年近く前に導入した空軍中型ロボット(AFMSR)を置き換えを図るものと説明。今後16ヵ月から18ヵ月の間に、333台のMTRSIIを4300万ドルで導入し、米空軍全体のEOD部隊に3台から5台のロボットを配備する計画としているほか、老朽化した大型ロボットであるリモートテックF6Aの代替機を数ヵ月以内に取得すると述べている。
※写真=米空軍はAFCECがMTRSIIで調達するEODロボットの導入を開始したと発表した(提供:米空軍)
※写真=「MTRSIIのコントローラーはXboxやPlayStationスタイルのコントローラーに匹敵し、若い世代が簡単に使うことが出来る」という(提供:米空軍)
※写真=米空軍はMTRSIIでこれまで使ってきた空軍中型ロボット(AFMSR)の置き換えを今後18ヵ月以内に行うとしている(提供:米空軍)