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2020.10.29

WING

ANA、成田-フランクフルト線で貨物定期便開始

777フレイター投入、年末年始商戦で週2往復便

 全日空(ANA)は10月28日、成田-フランクフルト線において、777フレイターを活用した貨物定期便の運航を開始した。10月28日には80トンの貨物を搭載したNH8405便(JA772F)が、フランクフルト空港に向けて成田空港を飛び立った。ANAでは10月28日~12月30日までの間は週2往復便(成田発:水・土曜日)で運航する計画だ。年末年始の貨物需要が一段落する1月6日以降は週1往復便(成田発:水曜日)とし、代わりに旧正月に向けて荷動きが活発化していく中国・上海線における777フレイターの運航を増強して、旺盛な貨物需要に対応する。ANAカーゴとしては、各国および季節動向に応じて、大型貨物機である777フレイターを柔軟に運航していく方針だ。
 報道陣の取材に応じたANAカーゴ成田ウェアハウスオペレーション副センター長の浦野敏央氏は、成田-フランクフルト間に777フレイターを投入した貨物定期便運航をスタートするにあたり、「弊社はこれまで足元の需要に基づいてチャーター便として企画・設定してきたが、下期においても供給力がかなり求められるだろうと判断し、定期便として運航することを今般決定した」とコメント。その上で、旅客便の運休・減便が続くなかで、「貨物の需給がひっ迫している」との認識を示し、「これから年末商戦が出てくることから、定期便として運航することを決めた」ことを明かした。ちなみに、欧州向け貨物で需要がある品目としては、「以前はコロナ関連の商品が動いていたが、今は自動車部品、パソコンなどの電子機器、半導体などといった主要な商材が戻ってきた」ことを明かした。一方の欧州発日本向け貨物としては、自動車関連部品や電子部品、食品などのほか、ボジョレー・ヌーボーのシーズンであることからワインの荷動きなども活発となっているという。・・・

 

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関連動画
https://youtu.be/oY4Chu_0PFA

 

※写真=成田空港をフランクフルトに向けて飛び立つANAカーゴの777フレイター

※写真=80トンの貨物を搭載。電子部品、自動車部品など主要商材が回復基調にある。ANAカーゴはひっ迫した貨物需給適合のバランスを取るべく、日欧間に大型フレイターを投入した