★航空局、コロナ禍対応の支援施策パッケージ

　操縦士審査要件など規制緩和、安全規制見直し

　国土交通省航空局は10月28日、新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい経営状況にある航空・空港関連企業を支援するため、「コロナ時代の航空・空港の経営基盤強化に向けた支援施策パッケージ」を取りまとめた。既存の支援策である着陸料の引き下げなどに加えて、航空会社の収益性・コスト削減支援施策や、空港会社・空港関連企業への支援策を取りまとめた。新たな規制緩和を中心に、操縦士審査要件の一時的緩和や、安全規制の見直しの検討などを行う。
　支援パッケージでは既に実施している着陸料などの引き下げなどを加え、コロナ発生後に実施してきたUse it orLose it（U/L）ルールの適用免除措置を2020年冬期ダイヤでも継続する。これによりコロナ禍でも発着枠を確保できるようにする。
　航空会社の乗務員には、乗務機会が減少しても資格を維持できるよう規制緩和措置を講じる。また、機長の審査要件を一時的に緩和する。