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2020.10.30

WING

Tu-154旅客機、ロシア国内での定期便運航を終了

国防省など国家機関所属機の運用は継続

 ロステックは10月29日(ロシア現地時間)、Tu-154型機がロシア国内における最後の定期便運航を行ったと発表した。最後の定期便として飛行したのはアルロサ航空のTu-154型機(機体番号:RA-85757)で、10月28日にヤクーツク・ミールヌイからノヴォシビルスクまでを飛行した。なお、Tu-154型機は旅客便運航を終えるが、ロシア国防省所属機など国家機関はまだ複数機保有しており、それぞれ運用を継続するとのこと。
 Tu-154型機はソヴィエト連邦時代の1963年にツポレフ設計局(当時)が設計作業を開始し、1968年に初飛行した中距離3発ジェット機。1972年から定期便運航を開始し、ロシア国内主要都市線だけでなく、欧州、アジア、アフリカの80以上の都市線に就航して2500万時間以上を飛行、1200万回以上着陸し、15億人以上の旅客を輸送したという。また、Tu-154型機は1968年の量産開始から2006年まで派生型含め950機以上を製造。うち約150機を輸出している。

 

※写真=Tu-104、An-10、Il-18などソ連初期の旅客機に替わる新世代機として一つの時代を築いたTu-154型機。ロステックは国産旅客機MS-21型機の時代が来るとしている(提供:ロステック)