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砕氷艦「しらせ」、11月6日に横須賀出港へ
第62次南極地域観測協力は途中寄港せず、南極へ直行
統合幕僚監部は11月2日、第62次南極地域観測協力のため、砕氷艦「しらせ」が11月6日に海上自衛隊横須賀基地を出港すると発表した。
例年だと、往路は豪州・フリーマントルに、復路は同じくシドニーに寄港し、そこで観測隊が乗船および下船するが、今回は新型コロナウイルス感染症流行下という状況のため、横須賀港外で観測隊を乗船させて、南極地域まで無寄港で直行し、復路も無寄港で日本に直帰するかたちとなった。
「しらせ」には、艦長の竹内周作1等海佐以下約180名の乗員が乗り込み、往路では物資約1050トンを積載・輸送し、復路では約520トンの廃棄物などの持ち帰り物資を積載する。また、往路では越冬隊31名と夏隊13名の計44名の観測隊を、復路では41名の観測隊が乗船することになっている。
「しらせ」は11月6日の横須賀出港後、横須賀港外で20日まで洋上停留を実施。20日に観測隊が沖合に停泊する「しらせ」にボートで乗船して、一路南極地域まで直行するという。復路では前述の観測隊員と物資を乗せて、日本まで直帰することになる。
※画像=第62次南極地域観測協力における「しらせ」の行動予定表(提供:統合幕僚監部)