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2020.11.09

WING

IATA、国際線鈍く9月のRPKは前年比72.8%減

ジュニアックCEO、「回復の壁にぶつかっている」

 国際航空運送協会(IATA)が11月4日(ジュネーブ現地時間)に発表した9月の旅客輸送実績によれば、旅客需要を示すRPK(国際線・国内線)の世界全体の平均が対前年同期比72.8%減と、引き続き大きな前年割れの状況が続いたことがあらためて浮き彫りとなった。また、国際線のRPKは引き続き各国政府による厳しい出入国制限などの影響で88.8%減少。一方で国内線RPKは43.3%減と、やや回復基調にあるものの、国際線の回復遅れで全体的には非常に厳しい状況が続いている様相だ。
 IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは「我々は業界の回復の壁にぶつかっている」とコメント。とくに欧米で新型コロナウイルスの感染が急速に再拡大していることに触れつつ、「世界的な検査体制が整っていないなか、政府が検疫手段に頼っていることと相まって、国境を再開放する勢いが止まってしまっている」として、航空業界復活の鍵を握る国境再開放の動きが停滞しているとの見方を示した。・・・

 

※写真=IATAが9月の需給実績を発表。昨今は欧米で感染再拡大が続き、ジュニアックCEOは「回復の壁にぶつかっている」と嘆く