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2020.11.09

WING

日本空港ビル第2四半期、経常305億円の赤字に

回復傾向も通期売上610億円、経常損失555億円予想

 日本空港ビルデングが発表した2021年3月期第2四半期(2020年4月1日-9月30日)決算は、感染症の拡大影響で売上高が前年同期比83.5%減の222億9300万円と大幅に落ち込み、営業損失が322億6600万円(前期比434億2200万円減)、経常損失が305億600万円(412億3400万円減)で、四半期純損失228億7900万円(288億2400万円減)を計上した。固定費や外部委託費用など、徹底したコスト削減を行ったが、急速に減退した航空需要には対処しきれず、施設利用料収入や、商品売上、飲食売上などが落ち込み、赤字決算となった。
 連結業績予想は、感染症の影響で算定が困難だったため、第1四半期の時点では未定としたが、第2四半期を過ぎた業績動向などから通期の予想を算定。それによると、売上高は610億円で前期実績と比べて1887億5600万円減少する見込みで、損益ベースでは営業損失580億円(678億9200万円減)、経常損失555億円(642億500万円減)となって、純損失350億円(400億1200万円減)と予想した。足元では、国のGoToキャンペーンなどで国内旅行需要の回復が見られ、国際線でも出入国制限緩和に向けた動きも出てきているところ。しかし、国内・国際とも従前の水準まで旅客数が回復するのは難しいと見て、通期も赤字となる厳しい予想を示した。・・・

 

コスト削減図るも、減収までカバーできず
長期借入で50億円調達、短期で200億円設定

 

施設管理運営業61.9%減益、物品販売94%減に

 

※写真=コスト削減を徹底するも、厳しい結果となった