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2020.11.10

WING

露A-50が日本海北上、ほか推定露機8機も飛行

4機は国後島上空飛行、合計9機が日本へ近接

 統合幕僚監部は11月6日に、ロシアのA-50早期警戒管制機1機が隠岐の島沖から日本海を北上してオホーツク海を飛行したと明かし、さらに推定ロシア機8機が日本海、オホーツク海、礼文島沖を飛行したと発表した。そのため航空自衛隊では北部・中部・西部航空方面隊の戦闘機が緊急発進して対応に当たった。それら航空機の領空侵犯はなく、自衛隊機に対する危険な行為もなかった。
 A-50はこの日、午前から午後にかけて日本海からオホーツク海を北上飛行した。このとき、日本海上空とオホーツク海上空で周回したことが飛行ルートとして特徴的だ。
 一方の推定ロシア機は、飛来位置やそのほかの特徴からロシア機だと推定されるもの。2機ずつの編隊で飛来し、それぞれが連動するように同一のルートを飛行している。さらに、そのうちの4機は礼文島沖上空を通過後、北方4島のうちの国後島上空を飛行して引き返すルートで飛行した。・・・

 

※写真=A-50早期警戒管制機が日本海・オホーツク海を飛行。19年7月の領空侵犯機と同型のもの(提供:統合幕僚監部)

※図=23日の飛行ルート。推定ロシア機は2機ずついずれも同じようなルートで飛行した(提供:統合幕僚監部)