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2020.11.11

WING

米国務省、UAE向けF-35AやMQ-9BのFMS承認

F-35A最大50機、「中東軍事バランス大きく変化」

 米国務省は11月10日(米ワシントン現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)向けのF-35A戦闘機やMQ-9B遠隔操縦航空機(RPA)、AIM-120C8(AMRAAM)ミサイルなど計3件の有償軍事援助(FMS)を承認したと発表した。3件の見積もり総額は233億7000万ドルになるとのことで、国防総省安全保障協力庁(DSCA)は同日に議会に要求承認を通告した。
 UAEは今年8月に米国の仲介でイスラエルとの国交正常化の合意文書に署名したばかり。米国務省は今回のFMSについて、「提案装備品とサポートの売却は、(UAEの)能力の大幅な増加を表しており、中東・アラビア湾地域の軍事バランスは大きく変化することになる」とコメントしており、地域の基本的軍事バランスに影響を与えるものではないとする従来の決まり文句とは違った、中東情勢を変革する意思を示している。
 今回のFMSで売却する3件の内容としては、F-35A関連FMSの見積もり金額は104億ドルで、最大50機のF-35A、54基のプラット&ホイットニー製F135エンジン(50基搭載、4基補用)、・・・

 

※写真=米国はイスラエルと国交正常化を果たしたUAEに、F-35AやMQ-9B、大量のミサイル・爆弾などのFMSを承認。中東地域の基本的軍事バランスを大きく変化させる行動に踏み切った(提供:ロッキード・マーティン)