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2020.11.12

WING

海賊対処行動の1年派遣延長、空輸隊40人増勢へ

支援隊は10人増、不測の事態も自己完結できる体制

 防衛省は既報(11月5日付)のとおり、ソマリア沖・アデン湾へ派遣する海賊対処行動の継続および部隊の増員を決定した。今年11月20日までが活動期限だったが、1年延長の2021(令和3)年11月19日まで派遣を継続する。さらに航空輸送任務を行う空輸隊の人員について、現行では必要に応じて約90人としているところ、約130人までとする。支援隊の人員も約110人を約120人まで増員する。また、ほかの海外派遣活動であるシナイ半島国際平和協力業務実施計画についても、期限の1年間延長を決定した。こちらは派遣期間が今年11月30日までだったが、21年11月30日まで派遣することとした。
 防衛省は、アデン湾で多発した海賊事案の要因が周辺地域の貧困にあるものの、依然解決しておらず、再発する可能性が高いと判断して、海賊対処行動の1年間延長を決定した。
 空輸隊増員の理由については、去る4月に発生した航空隊P-3Cの故障と、コロナ禍の環境下にあるため。当時、日本へ引き返すP-3Cが故障によりベトナムで停留し、修理要員を派遣することになった。このとき輸送隊上限だった90人以内に修理要員を含めることができたため、・・・

 

シナイ半島MFO司令部要員派遣も1年延長へ