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2020.11.13

WING

年末の週間座席供給量、5000万席割れか

前年比54%減、年末繁忙期需要逸する可能性

 英国でフライトデータサービスを提供するOAGのアナリストであるジョン・グラント氏はこのほど、「現在の傾向では、年末に世界で供給される航空座席数は週5000万席を下回る可能性がある」との見解を示した。昨年12月の最終週には週1億600万席が供給されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界の座席供給量削減傾向が続いており、今年の年末の座席供給量は昨年比54%も下回る見通しにあるという。
 「2020年も残すところあと6週間となったが、供給量減少という長いトンネルの先にあった光は、各地の再ロックダウンによって完全に消滅してしまったように思われる」とコメント。「現在の状況の影響は、今冬期スケジュールから来年の夏期スケジュールにまで及んでおり、業界が危機的状況にあることは明白だ」として、危機感を募らせた。・・・

 

※画像=今年末の座席供給量は週5000万席割れか。各地の感染再拡大で供給量削減の流れに歯止めがかからない(提供:OAG)

※グラフ=1月20日の週以降の座席供給量の推移(提供:OAG)