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2020.11.17

ウイングトラベル

★10月の出国日本人数、98.1%減の3万1000人

 3万人台で足踏み、年間320万人程度に激減へ

 法務省がまとめた速報値によると、10月の出国日本人数は前年同月比98.1%減の3万1049人だった。8月以降3カ月連続で3万人台で足踏みしており、アジア各国から段階的にビジネストラック、レジデンストラックが開始されているものの、その効果は限定的となった。コロナ禍で海外渡航に不可欠なPCR検査数が伸びていないのもボトルネックとなっている可能性がある。
 これにより、2020年1月から10月までの累計の出国日本人数は、前年同期比81.4%減の311万482人となった。残り2カ月も同様の傾向が続くことを考えると、2020年の年間の日本人出国者数は320万人程度にとどまると予想される。昨年2019年には史上初の2000万人を達成した日本人海外旅行者数だったが、新型コロナで一転、過去最悪の落ち込みとなることが確実となった。

 

※表=10月ならびに2020年1-10月累計の空港別の出国日本人数(前年比および累計は編集部算出)

 10月の外国人入国者数、98.5%減の3.5万人
 3万人台まで回復、10月から入国規制一部緩和で

 また、10月の外国人入国者数は前年同月比98.5%減の3万5581人となり、8月、9月の1万人台から3万人台まで増加し、わずかながら回復基調を示した。政府は10月1日より、ビジネス上必要な人材等に加え、順次、留学、家族滞在等のその他の在留資格も対象に、原則として全ての国・地域からの新規入国を許可しており、こうした入国制限の緩和が外国人入国者数の回復にも早速表れた格好だ。

 

※表=10月ならびに2020年1-10月累計の空港別の外国人入国者数(前年比および累計は編集部算出)