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攻勢強める中国、目指すは「中華民族の復興」
最終目標は台湾を取り返した完全な国土の達成
中国は、世界的に新型コロナウイルス感染症が広がる中、以前にも増して周辺諸国への攻勢性を強めている。ベトナムなどが領有権を主張する南シナ海で新たな行政区を設置したことは、その最たるものといえる。さらに日本へ直接関係することでは、中国公船による尖閣諸島周辺領海内への侵入だ。領海侵犯を繰り返し、今年は最長滞在記録を更新した。こうした中国の強引とも取れる行動は、最終的に“中華民族の偉大な復興”という夢を実現するため。半植民地時代の屈辱の歴史を跳ね返し、取られた領土、台湾を取り返して完全な国土を達成するのだという。このほど防衛研究所では、独自にまとめた「中国安全保障レポート2021」を発表したが、さらに研究に基づく独自の見解によって、中国が目指す姿が浮かび上がってきた。
中国は攻勢性を強めたことで現在、周辺の国際環境が悪化した。しかしそれにもかかわらず、手を緩めるような気配は感じられない。こうした強気な傾向は、・・・・・・・・・・・・・・・。
米国と並ぶ世界一流の軍隊目指す
AIやロボテクス技術で米国よりも有利に
攻撃的な姿勢は首席の性格か
過去の偉人と並ぶ存在となるのか
※写真=魚釣島の全景。中国は尖閣諸島周辺の日本領海で侵入を繰り返す。コロナ禍でも攻勢性を一層強める(出典:内閣官房)