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2020.11.18

WING

エアアジア・ジャパン、東京地裁に破産申請

未払金5億2000万円、現金払戻対応は株主と協議

 エアアジア・ジャパンは11月17日、東京地方裁判所に破産手続き開始の申し立てを行なったことを発表した。負債総額は約217億円。保全管理人は上野保弁護士が務める。航空券払戻金の未払い額は5億2000万円にのぼり、2万3000人以上が対象となっている。
 エアアジア・ジャパンによると、同社のフライトは全てキャンセルされており、購入した航空券は今年11月30日までに自動的にクレジットアカウントに変換するとしており、基本的に現金での払い戻しには対応しないという。
 このクレジットアカウントとはエアアジアグループで提供するフライト、機内食、預け手荷物、座席指定などの追加料金に充当することができるもの。有効期限は発行日から最大2年間で、家族や友人のフライトの支払いにも利用することができる。エアアジア・ジャパンによれば、このクレジットアカウントに変換するため、チケットを保有している人に電子メールで連絡する場合があるという。
 ただ、エアアジアグループのクレジットアカウントへの変換対応ではなく、現金による払い戻しを求められることを想像に難くない。そのため保全管理人を務める上野弁護士としては、マレーシアのエアアジア本体や楽天、ノエビアホールディングス、アルペン、オクターブといった既存の株主に対して、現金による払い戻しにも対応することができるよう協議していく方針だ。
 この協議に一定度時間を要することから、現金による払い戻しについては来年4月以降に実施することを目指すとした。払い戻し処理が完了次第、メールなどで連絡するという。ちなみに旅行代理店を通じて航空券を予約した場合、第三者または旅行代理店に問い合わせるよう呼びかけている。
 
 11月4日付で大量解雇に
 現在は50名体制で機材返却作業など

 ちなみにエアアジア・ジャパンによれば、・・・・・・・・。

※写真=エアアジア・ジャパンが東京地裁に破産申請。航空券を保有する2万3000人以上を対象に5億2000万円が未払いに。基本的に現金ではなエアアジアのクレジットアカウント対応とするが、現金による払い戻しをエアアジア本体や楽天などの株主と協議する