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EASA、欧州で737MAX運航再開へAD案公表
来年1月中旬にAD正式公表、運航停止解除へ
欧州航空安全機関(EASA)は11月24日(独・ケルン現地時間)、欧州域内における737MAX飛行再開に向けて、同型機の耐空性改善命令案(PAD)を公表した。このなかでEASAは今後数週間以内に737MAXの欧州域内の空での運航再開を承認する意向を示した。
EASAによれば、公表したAD案は28日間の協議期間を設けた。その後、最終的な耐空性改善命令(AD)を公表する前に、寄せられたコメントを検討する時間を取るという。その上で最終的なADの公表は来年1月中旬に予定しているとのことで、EASA加盟国の航空会社が運航する全737MAXの正式な運航停止命令解除を決定することになるとの見方を示した。ちなみに運航再開後についても、問題が発生した場合に早期発見を可能にするため、運航中の737MAXを監視することを約束するとしている。
737MAXに関してEASAは、計346名もの犠牲者を出した2件の墜落事故発生を受けて去る2019年3月12日から飛行停止命令を発令。それ以降、約20ヵ月間に亘って約20人のEASAの専門家が運航再開に向けてFAAおよびボーイング、ブラジル、カナダなどの規制当局などと共同で作業に取り組んできていた。・・・
※写真=EASAが737MAX運航再開に向けてAD案を公表した。欧州の空における737MAX運航再開の日も近い