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2020.12.03

WING

PDエアロ、2023年6月目処に米法人設立へ

22年末にFAAへ飛行申請、24年12月に米で飛行試験開始

 PDエアロスペースが2023年6月にも米国法人を設立する。これはPDエアロスペースが12月3日に、同社が米国コロナド州アダムス郡州政府と、宇宙港であるコロラド・エア&スペースポートの利用などに関する了解覚書(MOU)を締結したなかで明らかになったもの。このMOU締結を機に、米国における実施計画を推進するとしており、2022年12月には米連邦航空局(FAA)へ飛行試験実施の申請開始を目指すほか、前述したように翌年6月には米国法人の設立、そして2024年12月に米国で飛行試験を開始するとしており、コロラド宇宙港を拠点とした米国における飛行試験および商業宇宙事業の展開を目指す計画だ。
 PDエアロスペースはこれまで、コロラド・エア&スペースポートとの間で基本合意(LOI)を締結するなど、協力関係を構築してきていた。そうしたなかPDエアロスペースの緒川修治社長はこれまでも度々、米国での飛行試験実施に向けて両者の関係を深化することに言及してきており、新型コロナパンデミックの影響で、提携深化のタイミングがやや後ろにずれ込んでいたものの、言葉どおり今回のMOU締結で両者の関係を一歩踏み込んだかたちのものとすることに成功した。・・・

 

国内でも将来展開見据えた動き加速中
下地島空港を飛行試験や事業拠点に

 

※写真=PDエアロスペースがいよいよ米国進出を本格化する。2023年6月には米国法人を設立するなど、米国における飛行試験準備を加速する(提供:コロラド・エア&スペースポート)

※画像=コロラド・エア&スペースポートの宇宙港イメージ(提供:コロラド・エア&スペースポート)