記事検索はこちらで→
2020.12.08

WING

ロシアンヘリ、ウクライナによるヘリ修理に警告

開発製造元の管理外であり、危険と強調

 ロシアン・ヘリコプターズは12月7日(ロシア現地時間)、アフガニスタン空軍のMi-17V-5ヘリコプターをウクライナの航空機修理会社が行うことについて、違法修理として警告すると発表した。
 これはアフガニスタン空軍のMi-17V-5ヘリがウクライナのモトール・シーチとアヴィアコン(コノトプ)でオーバーホールを受けることに対する抗議。モトール・シーチはMi-8/17型機が搭載しているTV3-117エンジンなどの製造元であり、同社ホームページでもMi-8/17型機のオーバーホール作業を事業として掲げている。
 ロシアンヘリは、「この修理は開発者であるミル・カモフと製造元であるカザンヘリコプター製造工場(KVZ)の関与と管理が及んでいない」と述べ、「Mi-17V-5用となる最新の修理キットやスペア部品などが提供されていない上、規定の修理手順を習熟していない企業で行われることになる」と指摘。「結果として、修理機を運用する米軍人とアフガニスタン軍人の生命を危険にさらすことになる」と警告するとともに、ロシア製造のヘリコプターを違法修理しているウクライナ企業が航空機修理企業としてリストに掲載されていることについて、ロシアおよび外国の関係機関に対し通告するとしている。・・・

 

※写真=ロシアン・ヘリコプターズは、アフガニスタン空軍Mi-17V-5ヘリのオーバーホールをウクライナ企業が行うことについて、開発製造元の管理外であり危険と警告した(提供:ロシアン・ヘリコプターズ)