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2020.12.15

WING

ベル、電動マルチローターEDATを展示

電動ファンで従来機よりノイズ・コスト低減

 ベルは12月14日(カナダ・ケベック現地時間)、ケベック州ミラベルの自社施設で開催した「エアロ-モントリオール国際航空宇宙イノベーションフォーラム2020」において、電気分散型アンチトルク(EDAT)航空機のデモ機を展示した。
 EDATは、テールローターシュラウド内に小型電動ファンを4つ配置したもので、4枚のブレードを備えたローターがそれぞれ独立駆動する。動力源はメインエンジンによって駆動する発電機からの電気で、従来のテールローター機に比べ、効果的にノイズを低減し運用および整備コストを削減するという。
 ベルは2019年5月にEDATの試験を開始し、今年2月に発表していたところ。また、12月3日にはポピュラー・サイエンス誌から2020年航空宇宙部門において「Best of What’s New Award」を受賞したことを発表している。
 ベルは「顧客ニーズへの対応およびEDATの全可能性と将来の商業プラットフォームに実装可能なアプリケーションを計るため、データ収集を継続する」としている。

 

※写真=ベルは電動マルチローターEDATのデモ機を展示した(提供:ベル)