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パトリア、次期装輪装甲車候補車両を日本へ出荷
パトリアは12月16日(フィンランド現地時間)、陸上自衛隊の次期装輪装甲車選定において、候補車両となっている自社の「AMVXP」8輪装甲車を日本に向け出荷したと発表した。ちなみに、今回日本へ出荷したのは試験用車両2両のみとのこと。
防衛装備庁では、陸自現有装備品の96式装輪装甲車(WAPC)の後継車両として、次期装輪装甲車の選定を進めている。候補となっているのは三菱重工業製の機動装甲車、パトリアのAMVXP、GDLSのLAV6.0で、装備庁は試験用車両として各車種2両づつ調達し、機動試験や耐弾・耐爆試験といった各種試験を2021年から2022年にかけて行い、2022年度末の選定を目指すとしているところ。
パトリアは、「車両はスケジュール通り防衛省に引き渡す予定であり、我々は今後の試験に必要な全てのサポートを日本側に提供する準備が出来ている」とコメント。「パトリアは全ての顧客の要件を満たしていることを確信している」と述べ、AMVXPはその優れた機動力と防護能力、最先端のモジュール性、性能、信頼性により、あらゆる環境での運用に最適の存在であると強調している。
12月18日追記
防衛装備庁に、候補車両で既に受領している車両があるか問い合わせたところ、「12月17日時点でいずれの候補車種も受領していない」とし、「令和3年度からの試験開始までに全車両受領予定であり、いずれの候補車種も車両本体の他に付加装甲なども試験用に受領する予定」との回答を得た。また、新型コロナの影響で納期が遅れるとの情報は(メーカーなどから)なく、試験全体のスケジュールについても変更はない」とのことだ。
※写真=パトリアは陸自次期装輪装甲車の候補車両であるAMVXP8輪装甲車を日本に向け出荷した(写真はパトリアAMVXPのファミリー車両であり、今回の契約車輛とは別。提供:パトリア)