ウイングトラベル
★観光庁21年度予算案、42.4%減411.7億円
国際観光旅客税税収は44.5%減の約300億円
政府は12月21日の閣議で令和3年度(2021年度)予算案を決定したし、このうち観光庁の予算は20年度当初予算の総額に対し42.4%減となる411億7400万円となった。東北復興枠の3億円を除いた一般会計予算は40.0%減の408億7400万円。このうち、国際観光旅客税財源は約300億円計上。宮内庁予算に計上される三の丸尚蔵館の39億円を差し引いた260億6500万円が観光庁に一括計上される。国際観光旅客税については20年度に540億円を計上しており、21年度は前年度比44.5%減となった。
観光庁は21年度予算について「国際旅客税の税収減により4割減となっているが、20年度の第三次補正予算で約649億円の予算が計上されており、これをあわせると55%増の約1061億円となる。そうしたことから必要な予算は配分されたのではないか」としている。
21年度予算では「観光産業の再生と『新たな旅のスタイル』の普及・定着」「国内外の観光客を惹きつける滞在コンテンツの造成」「受入環境整備やインバウンドの段階的復活」の3項目について予算を計上した。
21年の国際旅客3000万人を見込む
新たな旅のスタイル促進事業に5億円新規計上
宿泊施設を核とした新ビジネス支援に1億円
DX推進による観光サービス変革へ新規8億円
訪日外客の新規需要創出へ体験型観光を促進
教育旅行を通じた青少年交流、予算2倍に増額
旅行安全情報プラットフォームに感染症対策情報追加
■観光庁の2021年度の予算概要