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2021.01.07

WING

航空輸送10月、国際旅客96.6%減と大幅減続く

新型コロナ影響も国内旅客5割程度まで回復

 国土交通省がこのほどまとめた10月の航空輸送統計は、国際航空輸送の旅客輸送量が人ベースで対前年同月比96.6%減の6万4000人で、人キロベースで95%減の4億3610万9千人キロ、座席利用率が17.7%となった。国内定期航空では、人ベースで50.4%減の454万9000人になり、人キロベースで49.6%減の42億8154万7千人キロ、座席利用率が63.9%だったことが分かった。
 新型コロナウイルス感染症の影響で、日本をはじめ各国が出入国を制限し、需要が大幅に減少。輸送量がゼロ近くまで低下する状況が続いた。国内定期航空では、国際線よりも需要の戻りが早く、輸送量が9月には4割台だったが、10月にはさらに5割程度まで戻った。しかし10月以降も感染症の影響が続き、拡大ペースも増しているため、国際・国内いずれも引き続き厳しい状況が続く見込みだ。
 航空貨物輸送の統計は、国際航空がトンベースで1.3%減の12万1611トン、トンキロベースで0.2%増の6億9135万トンキロ、重量利用率が57.3%となった。・・・

 

※写真=国内定期の旅客輸送は5割程度まで回復したが、国際線は引き続きゼロに近い厳しい状況が続く