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2021.01.08

WING

海保、東南アジア地域の海賊対策で巡視船派遣

巡視船「えちご」をフィリピン・シブツ海峡へ

 海上保安庁は1月5日、東南アジア周辺海域の海賊対策のため巡視船1隻をフィリピン周辺海域へ派遣すると発表した。派遣するのは新潟海上保安本部の巡視船「えちご」で、1月8日から約1ヵ月間にわたって公海上での哨戒のほか、フィリピン沿岸警備隊との連携訓練を実施するとのこと。なお、海保では、海賊対策として2000年から東南アジア周辺海域に巡視船を派遣しているところ。
 海保によれば、フィリピン周辺海域を含めた東南アジア周辺海域における海賊等事案は、2018年で10件、2019年で5件、2020年9月末時点で8件と増加しているという。このため、コロナ禍にあっても海賊等事案対処の取組みを継続する必要があると、海保は巡視船派遣の必要性を強調している。
 今回派遣する巡視船「えちご」は、1月8日に新潟港を出港してフィリピン南部のシブツ海峡に向かい、哨戒を実施。1月20日にはフィリピン沿岸警備隊との連携訓練を行う予定とのことで、2月2日に新潟港に入港する予定となっている。

 

※写真=今回海保がフィリピン周辺海域へ派遣する巡視船「えちご」(提供:海上保安庁)