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2021.01.08

WING

IATAジュニアックCEO、ワクチン輸送に深刻な制約

11月の航空貨物需要は前年比6.6%減

 国際航空運送協会(IATA)のアレクサンドル・ドゥ・ジュニアックCEOは1月7日(ジュネーブ現地時間)、同日発表した11月の世界の航空貨物市場動向に触れつつ、「深刻な輸送能力の制約が続いている」との認識を示し、「このことは新型コロナウイルス用のワクチン輸送に向けて準備を進めている航空業界を圧迫することになるだろう」と警鐘を鳴らした。
 新型コロナ禍の現在、とくに国際線ネットワークが崩壊。多くの航空機が空港などで待機することを余儀なくされた状態が続いている。そのため従来ならば、旅客便のベリースペースを使って輸送されてきた航空貨物輸送スペースに大きな制約がかかった状態となっている。IATAとしては、こうした状態が続いていることから、世界各地に新型コロナワクチンを輸送する際の課題となるとの見方を従前から示してきている。・・・

 

※写真=11月の航空貨物需要は前年同月比6.6%減。旅客機運航が停止するなか、貨物輸送能力に大きな制約がかかり続けている