★2020年の世界の国際観光客数、10億人減少

　UNWTO、輸出収入1.3兆米ドル消失、過去最悪の年

　国連世界観光機関（UNWTO）が1月28日に発表した最新データによると、2020年（1月〜12月）の全世界の国際到着観光客数は前年比74％減、実数で前年より10億人も減少し、観光業にとって過去最悪の年となった。国際旅行需要の激減により、輸出収入は1.3兆米ドルの消失が推定され、2009年のリーマンショック時の11倍もの経済損失となった。この危機により、世界で1億人から1億2000万人もの観光業の直接雇用が危機にさらされており、その多くが中小企業による雇用だとして危機感を示している。

　パンデミック前のレベル回復は2023年以降か
　国際観光の回復、早くても2021年下半期から

※写真＝UNWTO専門家パネルによる国際観光の回復時期の見通し（UNWTO資料より）

※写真＝国際観光がパンデミック前の2019年レベルにいつ戻るかとの見通し（UNWTO資料より）