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2021.02.01

WING

航空局、経年ファンブレード非破壊検査を3月末までに

安全に万全期す措置、昨年のJL904便重大インシ発生で

 航空局は1月29日、本邦航空会社に対して国内航空会社が使用して、過去に重大事案の発生が確認されたファンブレードと同種の材料・構造を有するエンジンのうち、飛行回数及び飛行時間が多い経年ファンブレードを搭載した国内航空会社のエンジンについて、3月末までに非破壊検査の実施を前倒しするよう要請した。前倒し点検の対象となったのは、次世代737型機に搭載したCFM56-7Bが計12基、767型機のCF6-80C2が計5基、A320ceo搭載のCFM56-5Bが2基、そしてERJ170搭載用のCF34-8E5の5基。
 これは昨年12月4日に、那覇空港を飛び立った日本航空(JAL)904便(777型機)で発生した重大インシデントについて、運輸安全委員会が同機のエンジンでファンブレードの疲労破壊による損傷が確認されたとの情報提供があったことを受けた措置。運輸安全委員会からの情報では、左側エンジンのファンブレードが破損し、そのファンブレードは根元付近から破損し、疲労破壊の特徴があったという。・・・