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2021.02.01

WING

成田暦年、旅客数が開港年のぞく過去最低に

コロナ禍で76%減、国際貨物便は発着数最高
 
 成田国際空港会社(NAA)は2020年暦年(2020年1月1日~12月31日)の空港運用状況について発表し、航空旅客数が前年同期比76%減の1048万6427人になり、国際線旅客が80%減の726万5507人、国内線旅客が58%減の322万920人で、1、2月から拡大した感染症の影響によって大幅に減少。旅客数としては開港年を除き過去最低となった。
 国際線のうち日本人旅客が81%減の282万5394人で、外国人旅客が82%減の321万2667人、通過客が67%減の122万7446人だった。感染症拡大に伴う出入国制限によって発着数の減少に伴って旅客数が大幅に減少した。国内線も、緊急事態宣言の影響で大幅に減少した。
 発着数は全体で48%減の13万6502回。国際線は旅客便が66%減の6万2326回で、貨物便が53%増の3万7316回だった。国内線は旅客便の発着数が45%減の2万9427回となった。
 国際貨物便については、世界的に企業活動が停滞する中、旅客便の運休・減便によって、ベリースペースが減少し、貨物臨時便が多数運航されたため、発着数が過去最高となった。これは12月単月でも最高値を更新。国際貨物量としては4%減の195万8505トンだった。