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2021.02.03

WING

東洋紡、北里研究所らとコロナ多検体検査法共同開発へ

プール法でも検出感度低下防止、空港など利用視野

 東洋紡は、北里研究所、椿本チエインとの間で新型コロナウイルスの多検体検査法を共同で開発することに合意した。3者は鼻咽頭ぬぐい液・唾液など、複数人分の検体をまとめて検査するプール法を採用し、次世代型の全自動多検体検査法の早期確立を目指す方針だ。
 新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、医療崩壊が懸念される事態となっている。そうしたなか大量の検体検査と処理時間の短縮を両立する検査法の開発が、感染状況の実態を把握し、かつ適切な医療を提供するためにも喫緊の課題となっている。
 大量検体検査の有力な方法の一つとしてプール法が注目されているが、このプール法は鼻咽頭ぬぐい液・唾液などの検体を採取し、検体の一部を数人分混ぜてまとめて検査する多検体検査手法の一つだ。
 一人一人の検体を検査する方法に比べて、検査時間や費用を削減することが期待できる一方、従来のプール法を活用した検査では・・・・・・。