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2021.02.03

WING

成田、直近1月の出国者96%減の4万人に

感染症再拡大で厳しく、国内線発着は60.8%減

 成田国際空港会社(NAA)はこのほど、成田空港の2021年1月1日から23日までの国際線について、出国旅客数が前年同期比96%減の4万500人、発着回数が77.6%減の2680回になったことを発表した。新型コロナウイルス感染症はいまだに猛威を振るい、世界的に厳しい出入国制限が続いているため、航空需要はいぜん低い水準で推移した。各方面で旅客数が9割以上も減っていて、回復までには時間がかかる見込みだ。
 国内線については、月次集計のため旅客数は未算出だが、期間中の発着数は60.8%減の1353回となった。一時はGoToトラベル事業によって回復へ向かっていたが、12月からは全国的に感染症が再拡大し、航空需要が再度落ち込むかたちになった。1月からは拡大地域を中心に緊急事態宣言が発出されたため、国内航空も苦戦を強いられることになった。
〈成田1月1〜23日旅客便速報値〉
▼太平洋線=発着数:621回(71%減)/出国旅客:9100人(94.8%減)
▼欧州線=発着数:180回(78.6%減)/出国旅客:2700人(96.6%減)
▼オセアニア線=発着数:52回(89%減)/出国旅客:100人(99.7%減)
▼グアム線=発着数:42回(87%減)/出国旅客:200人(99.4%減)
▼アフリカ線=発着数:18回(59.1%減)/出国旅客:300人(88.9%減)
▼中東含むアジア線=発着数:988回(64.9%減)/出国旅客:1万2500人(95.2%減)
▼台湾線=発着数:220回(76.6%減)/出国旅客:900人(98.8%減)
▼香港線=発着数:81回(90%減)/出国旅客:600人(99.4%減)
▼中国線=発着数:340回(85.2%減)/出国旅客:1万1300人(92.7%減)
▼韓国線=発着数:138回(89%減)/出国旅客:2800人(96.8%減)