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2021.02.25

WING

川崎重工業、水素燃料航空機向けに燃料タンク開発も

エンジン燃焼器に加え機体構造も視野に

 

 川崎重工業航空宇宙システムカンパニーの下川広佳プレジデント(常務執行役員)が本紙のインタビューに応じて、世界的に急速な盛り上がりをみせている水素燃料航空機に対する同社の研究開発について、2030年までに実証することを表明済みのエンジンの燃焼器部分に加え、新たに燃料タンクといった機体構造部分にまで広げた検討を進めて行きたい考えを示した。水素燃料航空機という将来機開発に向けて、川崎重工業が世界の航空機産業で大きな存在感を発揮すべく、水素燃料航空機の研究開発領域を広げ、航空宇宙システムカンパニーを挙げて研究開発を加速する方針だ。

 

 小型水素航空機の独自開発可能性も
 100席級は国際共同開発で


 橋本社長の下で新グループビジョン
 注力3分野に航空宇宙への期待大きい

※写真=川崎重工業航空宇宙システムカンパニーの下川広佳プレジデント。水素燃料航空機関連の研究開発を加速。100席級旅客機向けの国際共同開発を前提としながら小型クラスでは独自の水素燃料航空機の開発も視野に入れる]